制御盤の最高の保全機器である制御盤クーラー

 制御盤はPLCやインバーターやサーボアンプなどの制御機器が内部に配置されています。制御盤は大きいサイズでも高さ:2100 横幅:1200 奥行:600程度であり、外気温度と比較して盤内温度が+20度になることもめずらしくありません。特に夏場には、工場内の温度が40度を超えるような現場では、制御盤内の温度が60度をこえることもあります。盤内が60度を超えると制御機器であるPLCやインバーターやサーポアンプがオーバーヒートする可能性があり、生産ラインの稼働に影響が出かねません。

 そこで、この盤内の温度を冷却することに最も適しているFA機器が制御盤クーラーになります。制御盤クーラーは冷却することはもちろん、あらかじめ設定した温度の±5度の範囲に保つことができます。また、制御盤クーラーは、その名の通り空調機器になるため、温度調整とともに盤内の除湿の役割も果たします。さらに、盤内と盤外の空気を遮断した状態で冷却するので、オイルミストや粉じん等が侵入することもありません。このような温度・湿度・密閉の3つの機能は、軸流ファンや熱交換機ではできないことであり、制御盤クーラーは制御機器にとって厳しい環境下において確固たる予防保全の機器としての地位を確立しています。

 万が一、制御機器にトラブルが起こった場合、何百万・何千万の生産が止まることを考えると、10万から20万円する制御盤クーラーが、如何に費用対効果の高い製品ということがわかります。