盤クーラーの動作原理について
今回は、盤クーラー(クーリングユニット)の動作原理についてご紹介致します。
原理は冷蔵庫と同じで、冷媒(※1)を冷却剤として使用します。
冷媒として使用されるR134a(※2)の性質により、気化熱・凝縮熱(※3)を利用することで
以下冷却サイクル(①~⑥)を繰り返します。
①気体冷媒をコンプレッサーで圧縮して過熱する
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②圧縮された加熱冷媒が屋外熱交換器に送られ、冷媒熱が周囲空気へ放散される
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③放散によって冷媒は液化する
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④冷媒がフィルタードライヤー(※4)を通って膨張弁(※5)へ流入し、減圧される。
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⑤減圧された冷媒が屋内熱交換器を通過して盤内で発生した熱を吸収する
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⑥加熱によって冷媒が気化する
※1 熱エネルギーを運ぶための物質
※2 フロンガスの一種。常温では気体で、圧力をかけると液体になり、圧力を下げると気体に戻る
※3 気化熱:気化(液体→気体)時に周囲の熱を奪うこと
凝縮熱:液化(気体→液化)時に周囲に熱を放出すること
※4 ろ過乾燥機。冷媒中の水分や異物を除去する
※5 高温高圧の液化した冷媒を膨張させて減圧、温度下降する調節弁
これらの冷却サイクルの効率化、保守費用低減のために、リタールのクーリングユニット「Blue e」は以下のような対策をとっています。
・熱交換器表面積の拡張
・最新のコンプレッサーとファン技術を使用
・電気式凝縮水蒸発器により最適性能で凝縮水を蒸発
・高エネルギー効率の構成品を使用
・Ecoモード制御
リタール製品にご興味のある方、ご不明点等ございましたら気軽にお問合わせ下さい。