IP規格の誕生 1976年に国際電気標準会議（IEC）によって創設された産業用エンクロージャーのIP規格は、食品飲料から自動車、一般製造業までさまざまな業界で必要なIP規格に関する規制基準とともに、産業用エンクロージャーの保護性能の標準的測定方法を製造会社に提供するために考案されました。 1970年代初頭、世界的な製造チェーンの複雑化に伴い、グローバルな生産プログラムの安全性とセキュリティを最大化するために、制御およびスイッチギヤのエンクロージャーを設計できる世界共通の分類システムが必要とされました。 さらに、2桁の保護等級を明確にすることで、メーカーは筐体の適切な構造材料を選択できるようになり、筐体自体や内部に搭載される電子機器の長寿命化も可能になりました。 IECのIP規格は、1桁目が埃や空気中の粒子などの侵入に対する保護を0〜6で表し、2桁目が水や湿気の侵入に対する保護を0〜9で表し、9が最大の保護レベルであることを意味します。 今日の産業界には実にさまざまな製造アプリケーションがあり、エンクロージャーの保護等級やIP規格もさまざまですが、ほとんどの一般的な製造アプリケーションでは、産業オートメーションのフレームワークに安全に組み込むために、エンクロージャーのIP54等級が要求されます。 食品や飲料の製造施設など、より特殊な製造環境では、包装された食品や飲料の製造に関連する高い衛生基準のため、IP66/IP67またはIP69Kの格付けが必要です。 リタールの工業用エンクロージャーは、製造業者がすべてのIPニーズをカバーできるように設計されています。IP規格エンクロージャーをお探しでしたら、ぜひリタール製品をご検討ください。