1.通信ケーブルをシールドする目的

 通信ケーブルで伝送される信号には高周波帯のノイズが含まれており、そのノイズの外部へ放出を防止する。また、外部から通信ケーブルに入ってくるノイズによる機器への影響を抑制する為にシールド及び接地が必要となります。

2.接地方法

 通信ケーブルの接地には規格により、接地方法が複数あります。

・両端接地

  通信ネットワーク上の通信ケーブル全てでケーブルの両端を接地します。

  規格)CC-Link, MECHATROLINK II(I), MECHATROLINK III, PROFIBUS-DP

・片端接地

通信ネットワーク上の通信ケーブル全てでケーブルの片端を接地します。

規格)EtherNet/IP, Modbus/RTU

・1点接地

  通信ネットワーク上の一カ所のみを接地します。

規格)DeviceNet

・接地なし、シールドなし

  通信ケーブルの両端共に接地しません。

規格)T-Link, LONWORKS

・推奨なし/規定なし

  特定のシールド線処理を推奨せず、ユーザに選択させる。

規格)Hi-Speed Link System,

  通信ケーブルのシールド線処理方法の規定ないもの。

規格)FL-net(OPCN-2), Modbus/TCP