新紙幣の流通

こんにちは。システム技術部第1課のY.Tです。

日本国における銀行券(紙幣)のデザインが新調されてから、約1カ月が経過しました。
実際に目にしたり、使用したりする機会も増えてきたのではないでしょうか。

新一万円札には渋沢栄一と東京駅、新五千円札には津田梅子と藤の花、新千円札には北里柴三郎と富嶽三十六景の神奈川沖浪裏(葛飾北斎の浮世絵)が描かれています。

そして2024年の新紙幣には、高精細なすき入れ技術と3Dホログラムという技術が新たに導入されました。
すき入れとは紙幣を光りに透かすと浮かび上がる技術のことを指します。
「すかし」とも呼ばれ、紙幣の厚みや色の濃淡を変更することによって表現されます。
3Dホログラムは紙幣を傾ける角度により、肖像が回転したり周囲の模様が変化したりするように作られています。ちなみに、銀行券への3Dホログラムの導入は世界初の試みだそうです。
詳細は下記サイトをご参照ください。
 新しい日本銀行券特設サイト|TOPページ (npb.go.jp)

新紙幣を導入する主な目的は、偽造防止の効果を高めることにあります。
しかし、デザイン新調は日本国における最先端の印刷技術や、肖像に選ばれた方々の業績を知る良いきっかけにもなると感じています。
皆様も一度時間を作り、紙幣に秘められた思いに目を向けてみてはいかがでしょうか。