叱る時の3つのコツ
投稿日:2017年12月20日
投稿カテゴリー: SE
MG TU
『致知』2018年1月号に「井村流 叱る時の3つのコツ」というのがありましたので記載します。
お時間があるときにでもお読み下さい、又、新人の方にも参考になると思います。
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井村 雅代
(シンクロナイズドスイミング日本代表ヘッドコーチ)
いま、スポーツ界で叱る教育の代表といえば、すぐに私の名前が挙がります。
でも、私の中では叱っているという意識は全くありません。
下手だから下手、ダメだからダメ。本当のことを言っているだけなんです。
そして本当のことを言ったら、私は必ず直す方法を言います。
一つの方法だけでは直りませんから、今度はこうやってごらんと、
どんどん次の直し方を言う。そして直ったと思ったら、
「それでいいよ」とちゃんとOKを出すのです。
でも取材に来られるマスコミの方は、私が怒っているところばかり撮るから、
ああいう恐ろしい映像になるんです(笑)。
ここで皆さんに叱るコツをお教えするならば、叱る時はまず現行犯で叱ってください。
いまのそれがダメなんだって言われたら、人間は反省します。
「君、この前も同じことを言ったよ」と古いことを持ち出してはいけません。
これをやられると、いまやったことへの反省が薄れてしまうんです。
もう一つしてはいけないのは、しつこく叱ること。
それは本人の自己満足で、聞いている人は「もう分かったよ」って嫌気が差してくるんです。
現行犯で叱ること、
古いことを持ち出さないこと、
しつこく叱らないこと。
この三つの叱るコツをぜひ覚えてください。
そして、叱る時は本気でかかってください。
相手がどんなに小さなお子さんでも、
自分に本気でぶつかってくれているかどうかは分かるんです。
中途半端に叱るくらいなら、最初から知らん顔をしているほうがましです。
叱るとは、いま自分の目の前にいるこの人は、絶対にこのままでは終わらないんだ。
いまの状態よりも必ずよくなるのだと、その人の可能性を信じることなんです。
だから本気でぶつかり、よくなるまであの手、
この手で引き上げようとする。
叱るとは、その子の可能性を信じるということなんです。