叱る時の3つのコツ

MG TU

致知』2018年1月号に「井村流 叱る時の3つのコツ」というのがありましたので記載します。

お時間があるときにでもお読み下さい、又、新人の方にも参考になると思います。

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井村 雅代
(シンクロナイズドスイミング日本代表ヘッドコーチ)

 

いま、スポーツ界で叱る教育の代表といえば、すぐに私の名前が挙がります。

でも、私の中では叱っているという意識は全くありません。

下手だから下手、ダメだからダメ。本当のことを言っているだけなんです。

そして本当のことを言ったら、私は必ず直す方法を言います。

一つの方法だけでは直りませんから、今度はこうやってごらんと、
どんどん次の直し方を言う。そして直ったと思ったら、
「それでいいよ」とちゃんとOKを出すのです。

でも取材に来られるマスコミの方は、私が怒っているところばかり撮るから、
ああいう恐ろしい映像になるんです(笑)。
ここで皆さんに叱るコツをお教えするならば、叱る時はまず現行犯で叱ってください。

いまのそれがダメなんだって言われたら、人間は反省します。

「君、この前も同じことを言ったよ」と古いことを持ち出してはいけません。

これをやられると、いまやったことへの反省が薄れてしまうんです。
もう一つしてはいけないのは、しつこく叱ること。
それは本人の自己満足で、聞いている人は「もう分かったよ」って嫌気が差してくるんです。
現行犯で叱ること、

古いことを持ち出さないこと、

しつこく叱らないこと。

この三つの叱るコツをぜひ覚えてください。

そして、叱る時は本気でかかってください。

相手がどんなに小さなお子さんでも、
自分に本気でぶつかってくれているかどうかは分かるんです。

中途半端に叱るくらいなら、最初から知らん顔をしているほうがましです。

叱るとは、いま自分の目の前にいるこの人は、絶対にこのままでは終わらないんだ。
いまの状態よりも必ずよくなるのだと、その人の可能性を信じることなんです。

だから本気でぶつかり、よくなるまであの手、
この手で引き上げようとする。
叱るとは、その子の可能性を信じるということなんです。

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