ヨーロッパの制御盤

お疲れ様です。

現在今年3回目のヨーロッパ出張中です。今回は2カ月以上の滞在になります。

 

こちらに来て当然ヨーロッパメーカの制御盤に触れています。

その中に日本製の制御盤が混じっていると、異常に強烈な違和感を感じます。当然ヨーロッパでの使用を考え規格も踏まえ製作されているのですが細かいところが日本流なのです。

 

一番違いを感じるのが端子台および端末処理です。

日本ではねじが丸見えの黒い端子台ですが、こちらではフィンガープロテクトされたアイボリーの端子台が主流です。

端末は日本では丸 or Y 圧着端子が主流ですが、こちらでは一般に”フェルール端子”と呼ばれる絶縁スリーブ付棒端子が主流です。

ここで重要なのは日本の様に、端子台で電線を2本つなぐことが出来ないという事です。日本では電源ラインを渡り電線という手法で接続していますが、ヨーロッパでは電源ライン用に端子台を設置し、ここから各機器に1本の電線で配線します。

そこでヨーロッパで使用する端子台には電源ラインなどのコモンライン用にブリッジという部品を使用しています。

 

今回の経験を基に、”海外仕様制御設計.COM”に反映させて充実させていきたいと思います。

SE02  Y.O