SIMATIC ET 200pro FC-2
概要
SIMATIC ET 200pro FC-2は、SIMATIC ET 200proモジュールを基に設計されています。分散型速度制御ドライブでSIMATIC ET 200proシステムレンジを補完しています。幅広い産業用途における非同期(誘導)モータの開ループおよび閉ループ制御に適しています。
特に、複数のドライブを組み合わせる場合、高い保護等級(IP65)の制御盤を持たない分散型設計に適しています。
分散型ドライブを利用する理由
- 標準化されたメカトロニクス要素であるため、個別にテストが可能
- 制御盤が不要なため、スペースが小さくて済み、冷却要件が低い
- コンバータとモータ間の長いモータケーブルが不要
-電力損失の低減
-ノイズ放射の低減
-シールドケーブルのコスト削減
-フィルターが不要
メリット
素早く、簡単に取り付け可能
- SIMATIC ET 200proモジュールは周波数変換器と自由に組み合わせることが可能
- モジュールが追加されるごとにバックプレーンバス内の通信・供給レールが自己組織化されるため、配線工事が不要
迅速なエンジニアリング、迅速な設置、試運転
- コンバータ機能の簡単な組み合わせと拡張
- SIMATIC ET 200proステーションとSIMATIC ET 200pro内の他のモジュールとの通信を中断することなくモジュール交換が可能
- ラインコミュテーションによるエネルギー回収により、制動抵抗器の設置スペースや設置費用を削減
安全統合機能(STO)を標準装備
- 周波数コンバータのフェールセーフ機能(STO)をローカルで起動可能
用途
- 製造プロセスにおいて高い設備停止コストが発生する場合に最適
- 同じエリアで駆動されるドライブや同じ目的であるとき、複数の周波数変換器を組み合わせて一つの分散ス テーションを作成することで、理想的なソリューションを実現可能
- 周波数変換器は、シンプルなアプリケーションのための周波数制御と、より複雑な駆動タスクのためのセン サレスベクトル制御(SLVC)の両方を処理可能
- モーターブレーキの最適制御
- 機械的に連結された駆動用のトルク制御もサポート