制御システムのセキュリティについてご紹介しました通り、ここ数年で制御システムを狙ったサイバー攻撃が増加しており、いまや制御システムにとってセキュリティ対策は非常に重要な課題となっています。
では、制御システムを狙ったサイバー攻撃について、いくつかの事例をご紹介します。
事例1.2003年1月、米オハイオ州のDavis Besse原子力発電所の制御システムがワーム型ウィルス(WORM_SQLP1434)に感染して、5~6時間にわたって安全管理システムが停止。
事例2.2010年7月、イランのブジェール原子力発電所が不正プログラムStuxnetの攻撃を受けて制御システムシステム停止。
事例3.2011年2月、ブラジルの発電所で制御システムがウィルス(WORM_DOWNAD)に感染して発電所の運用が停止。
これらの事例の様な発電所を狙った攻撃の他に、ガス・水道の様な重要な社会インフラが攻撃の対象となっています。