使用制御機器

S5シリーズ , IM308-B など

製品画像(様子)

製品の特徴

本事例の発生要因はS5PLC通信異常のトラブル対応でした。現地にて確認したところ、IM308-B製品(I/O機器専用の通信モジュールシリーズ)にてBF(バスフォルト)を出力している状態でした。こちらの製品は1999年10月1日に製品及び専用のコンフィグツール(COM ET200)の供給を完全停止している状態でコンフィグツールに関してはSIEMENS本社ですら保管されていません。幸い本件の通信トラブル(バスフォルト)の原因は通信ケーブル(PROFIBUSケーブル)及びコネクタの経年劣化によるもので、プロフィバスアナライザー(プロフィバスコネクタのPGポートに接続することでノードごとの電圧、ノイズの波形、伝送速度等を解析し正常に通信していない箇所を特定する専用ツール)を使用し不自然な電圧降下箇所を特定し、該当箇所のケーブル及びコネクタの張り替えによって設備復旧することができましたが、もし通信モジュール本体の破損またはデータの破損だった場合復旧は絶望的だったかと思われます。
現在、SIEMENS本社はS5製品に関しては予備品販売のみを取り扱っていますが、在庫品があった場合のみかつ大変高額となっています。また、SIEMENS本社は3年内の完全フェードアウトを視野に入れている状態でもあるので、今回のトラブル対応と並行し、工場責任者様にS5からS7製品への置き換えを強く推奨させていただきました。