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ご質問頂きありがとうございます。
PROFIBUS DPは、メーカーに依存しないオープンなネットワークであり、主に高速で周期的なデータ交換(フィールドバスとして)に使用されます。サイリスタは通常、このPROFIBUS DPネットワーク上のDPスレーブとして接続されます。CPUを更新する際には、既存のPROFIBUSネットワークとの通信を正しく再確立するために、以下の点に注意が必要です。

【PROFIBUSアドレスの割り当て】
PROFIBUSサブネット内の全てのアドレスはそれぞれ異なっている必要があります。DPスレーブ(サイリスタ)には、スタートアップ時にPROFIBUSアドレスが割り当てられます。新しいCPUをDPマスタとして構成する際に、これらのアドレスをSTEP 7で正しく設定・確認する必要があります。DP-CPUはアドレス「126」を指定できません。サービスPGにはアドレス「0」を推奨します。CPUには「2」より大きいアドレス設定を推奨します。

【ハードウェアコンフィグレーションでの接続設定】
新しいCPUをDPマスタとして構成する際、STEP 7のHW-KonfigでDPスレーブ(サイリスタ)をDPマスタシステムに接続する設定を行う必要があります。

【バスパラメータ(転送レートなど)の確認と設定】
CPUはマスタとして動作するPROFIBUS-DPインターフェースから、設定されたバスパラメータを送信します。PROFIBUSネットワーク内の全ての機器(マスタ、スレーブ含む)は同じ転送速度で設定されている必要があります。STEP 7のPROFIBUSプロパティで伝送速度やその他のバスパラメータを設定・確認してください。

【スタートアップ手順の実行】
新しいCPUを設置・配線した後、PROFIBUS DPのスタートアップ手順を実行する必要があります。これには、MPI/PROFIBUSアドレスの設定確認が含まれます。

【診断機能による状態確認】
スタートアップ後、CPUやPROFIBUSネットワークの状態をステータスLED(BF, BF2など)で確認できます。異常を示すLEDが点灯・点滅する場合は、診断機能(スレーブ診断など)を使用して原因を特定し、トラブルシューティングを行う必要があります。

これらの手順を守ることで、CPU更新後もPROFIBUS DPネットワークとの通信を正常に再確立することができます。