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SWR(SoftWare Redundancy)があります。SIEMENSでは二重化対応製品としてS7-400H、S7-1500Hなどあります。設計段階で二重化構築であれば該当製品を選定されますが、仕様変更や追加により二重化対応が必要となる事もあります。SWRは、適したCPUさえあれば、ハードの再手配をすることがなく、構成変更とプログラムによりその要求を満たす事ができます。SWRのハードウェア構成で必要なものとして、CPUはマスタ(制御系)とスタンバイ(待機側)の2台、またそれらを接続する通信モジュール(CP)が必要です。通常、マスタ側で演算処理を行い、有事の際にスタンバイ側を使用し、継続的な制御を保持する事が可能です。プログラム構造は、それぞれのCPUにプログラムを作成しダウンロードします。それぞれのCPUに、二重化エリアと呼ばれる領域を作成、相互にその領域へアクセスを行う有事の際に二重化として機能します。他の製品では通常2台とも同じ製品で構築が必要です。しかしSWRでは、異なる型式のCPUで構築が可能です。ハードウェア構成の注意点として、二重化として検証済みであるCPUおよび通信モジュール(CP)での構築は必要です。CPUにも通信ポートはありますが、SWR構築する上では使用する事ができず、通信モジュール(CP)を使用した構成が必要です。