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シーメンス製PLCは採用されているCPUの製品によりソフトウェアが異なる場合がある為、オンラインにてできる機能に多少の差異はありますが、新規導入で採用確率の高いS7-1500製品を例にご紹介させて頂きます。オンラインでできる操作自体は多岐に及ぶ為保守メンテナンス目的で可能な操作のみをピックアップしますと一般的なものとして、診断バッファの取得、ウォッチテーブル、データトレース機能が挙げられます。診断バッファはCPUの内部ROMに保存されている動作履歴のことを指し、RUN,STOP,電源投入やエラーの発生等のすべての動作の発生時期と詳細を確認できます。また、これらの情報はTXTファイルとしてエクスポート可能です。設備異常発生時にCPUがエラーを出力していた場合、こちらの情報を取得することで原因の特定に役立ちます。次のウォッチテーブルですが、こちらはユーザーが任意に設定した信号アドレスを入力することで該当のアドレスお現在値を把握することができる機能です。これによりある特定の信号が出力されない事象が発生した場合、PLCがその信号を出しているのかを確認することによる異常箇所の切り分け等に役立ちます。最後にトレース機能ですが、こちらは任意の信号を設定しその信号の値の変化をトレンド式に確認することが可能です。設備動作タイミングにズレが生じた際等に便利な機能となっています。今回ご紹介させて頂いた機能はあくまで一部となっており、メンテナンスを目的とした便利機能はまだまだたくさんあります。本格的な機能詳細に興味がありましたら弊社の方でメンテナンスを目的としたトレーニングも実施していますのでご検討いただけましたら幸いです。