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お問い合わせいただきありがとうございます。
シーメンス製の産業用パソコンは「SIMATIC IPC」という名称で展開されています。
これは、工場やプラントなどの厳しい環境でも安定して動作する、高信頼・高耐久の産業用PCです。

【SIMATIC IPCの特長】
SIMATIC IPCは、温度・湿度・振動・電磁ノイズといった産業現場特有のリスクに対応する設計がされています。
一般的な民生用PCと比較して、約10倍の信頼性を持つとされています。
さらに、ULやCE、KCなどの国際規格にも対応しており、海外輸出時にも安心して使用できます。

また、ラインナップの中には最短5年、最長で10年の長期供給と保守サポートが提供されているモデルがあり、製品のライフサイクルが明確です。
世界200か国以上で技術サポートを受けることができ、グローバル展開している企業にも適しています。

【用途に応じたラインナップ】
SIMATIC IPCにはさまざまな形状や性能を持ったモデルが用意されています。
たとえば、19インチラックなどに搭載できる「ラック型PC」、制御盤やコンパクトなBOXなどへも取り付けが可能な省スペースでの使用に適した「ボックス型PC」、
タッチパネル付きで機械や装置に直接取り付けることができる「パネル型PC」などがあります。
また、現場での持ち運びに適したタブレット型や、防爆エリアや水・粉塵の多い環境向けの特別仕様モデルなども揃っています。

【ソフトウェアとの連携】
多くのモデルにはWindowsやLinuxのOSがプリインストールされており、
シーメンスのソフトウェアである「SIMATIC S7-1500ソフトウェアコントローラ」や「WinCC」なども利用できます。
また、診断ソフトやバックアップソフトも用意されており、トラブル時の対応や復旧にも優れています。

【電源との組み合わせ】
シーメンスの産業用電源「SITOP」と組み合わせることで、さらに安定したシステム構築が可能です。
特に、停電時に電源を一定時間保持するDC UPSと組み合わせることで、PCの自動シャットダウンができ、データ保護にも役立ちます。

以上がSIMATIC IPCの概要となります。
用途や設置環境に応じて最適なモデルをご提案可能ですので、ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。