【亀山電機 北口功幸が日刊工業新聞に掲載されました】のご報告

20130422-02

 佐世保工業高専での一番の思い出は、文化祭でやった「裸神輿(みこし)」だ。
高さ約5メートルの神輿に乗って佐世保市内を練り歩き、演舞を披露した。4-5年生にかけて務めた学生会長の時だ。
本来は3年間に一度だけ行うものだったが、前年の盛り上がりを見て、自分たちの代でもやりたくなり学生会長として周囲を説得した。

 1981年に入学し、3年生までは剣道部に所属する真面目な学生だった。だが4年生になると、少々遊んでしまった。
東レ・ファインケミカル(千葉県浦安市)にいる塘(つつみ)博衛君とは、よく佐世保市内の観光名所である弓張岳などをドライブした。

 遊び始めたのは、高校に進学した同級生たちが3年生で剣道を辞めたこと。
子どものころから剣道が好きで、玉竜旗高校剣道大会への出場は夢だったが当校は参加していなかった。
それでも友人が出場する試合を福岡市内まで3年間観に行ったりしたが、その競う目標がなくなってしまったからだ。

 学生会長になろうと思ったのは、成績の「優」の数を稼いで就職に有利にしようともくろんだため。
半数の学生は私と同じ機械工学科で、選挙は組織票で勝ったようなものだ。
副会長の松尾祥悟君とは、私の寮や下宿で一緒に勉強した。それも試験期間になると決まって部屋に来た。
しかし私が一方的に教えるばかりで、彼の成績は上がるが私は下がる一方だった。
現在はコスメック(神戸市西区)の九州営業所長で、機会があれば酒を飲んで昔話をする。

 もともと理数系に関心は薄かったが、結果的に工業高専に進んで良かった。
教授の「長崎は日本の西の果てだが、気持はてっぺんを目指せ」という言葉を今でも思い出す。
学生時代はわからなかったが、年齢や経験を重ねて実感するようになった。
高専は大学にも負けない機関だと自負がある。(長崎市弁天町3の16)

※2013年4月22日 日刊工業新聞より


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