シーケンサーとはシーケンス(順番)を制御するコントローラーの事です。
入力機器(スイッチ、センサ等)の信号の状態により、あらかじめ決められた条件(プログラム)に従い出力回路をコントロールする事が出来ます。
この条件(プログラム)を変更する事により、ユーザーが自由に機器を制御する事が出来ます。
またシーケンサーはFAにおいて一般的にPLC(Programmable Logic Controller)と呼ばれています。
PLCが出現するまでは、この様な機能をリレー回路やマイコンボードなどで実現していましたが、回路の複雑化・制御盤の大型化により、工場によっては設置場所が問題になることもありました。
そこで、リレーやタイマを実際の機器として使うのではなく、命令(プログラム)としてPLCに記述することによりこれらの問題を解決しています。
プログラミングの記述方法としてラダー図を以下に示します。
ラダー図は、リレー回路と同様な記述が出来る為、一般的に広く普及しています。
【解説】
点灯ボタン(X1)を押すと消灯ボタン(X2)が押されるまでランプ(Y1)が点灯
機能と機能間のデータや信号流れの表現が得意なグラフィカル言語。
図の四角い箱はファンクションです。ファンクションの左側の変数は入力パラメータであり、右側の変数は演算結果である出力パラメータとなります。
【解説】
プログラム例では、 ADDとSUBの演算結果を結線によりDIVに渡しているので、ADD・SUBの出力パラメータ変数を定義していません。
PASCALと呼ぶコンピュータ言語をベースに設計された構造化テキスト言語。
数値演算式の表現、ネスティングした条件分岐などLD言語が苦手とする用途で威力を発揮します。
図は条件分岐の例です。
“高さ”が100.0を超え 150.0未満であれば、”高さチェック”をFALSE(偽)とし、
そうでなければ、”高さチェック”をTRUE(真)とします。
“:=”は代入の意味。
IEC規格以前から存在する言語であり、基本原理は同じ。
工程進捗の制御表現に優れている。
SFCでは、工程間の遷移条件、工程内の処理を明確に分けて記載できることがメリットです。
図でS001、S002はステップと呼び、工程の状態を示す。
SFC内では同時に1つだけのステップが実行される。
実行状態にあることを活性化と呼ぶ。