【日刊工業新聞・勝つ中小企業のものがたり?に亀山電機が記載されました】のご報告

20130823-01

 2008年秋のリーマン・ショックで、2期連続減収に陥った亀山電機。できる改革はすべて行い、12年3月期は再び増収に。13年3月期には創業以来最高の売上高を記録した。大手企業の受注だけに安住せず、新規開拓を進め手帳による全社での目標・情報の共有に取り組んだ結果だ。初めての収益減という壁にぶつかったが、それを乗り越える努力は経営改善という転機となった。

 

技術力を磨く

 工場自動化の制御機器設計や企業システムの構築が主力事業だが、社長で創業者の北口功幸は自社を「サービス業」と表現する。それは技術力を磨くことで、顧客に驚きやプラスアルファを提供して満足度を向上する、という姿勢の表れだ。
 それはモノづくりへの思いにもつながる。11年に移転した本社ビルには、研究開発スペースを設けた。「つくることだけがモノづくりではない。本来はエンジニアリングや技術、人を含めてモノづくりなのだ」と、北口は力を込める。自社の技術、つまり従業員に対する自負でもある。
 亀山電機は一貫して、「社員・家族の幸せを通じて社会貢献する」という企業理念に徹(てっ)してきた。創業当初から実施している従業員持ち株制度もその理念の表れ。出資額は1株5万円で現在約20人が出資。株を持つことは社員の経営参画意識につながるといわれるが、利益が出れば直接的に社員に還元できる。「株主総会は経営者に対する通知表」と北口は言う。

 

アットホーム

 社を支えてきた古参社員。同社最初の社員の大山義則は「面接で社長が語った夢を覚えている」という。「従業員数は増えたが、アットホームな雰囲気は今も残る」とも。00年に入社した後田太郎は「ここまで人が増えると思わなかったが、社員が増えるごとに成熟してきた」と振り返る。
 亀山電機は14年3月期に前期比約2億円を上積みした売上高8億円を計画している。16年3月期には同10億円を視野に入れる。事業拡大のポイントになるのは、海外製品の拡販や海外展開の積極化だ。得意分野である海外製の制御機器関連の設計を生かす。海外では独シーメンスや独リタールなど海外製品の方が、現地での部品調達やメンテナンスにメリットが多い。
 一方で人材教育などこれまでの蓄積に加えて、さらなる投資も必要になる。顧客重視、従業員重視に力が抜けない。

 

龍馬の姿に重ねる

 亀山電機は長崎から海外に展開する、坂本龍馬の姿に重ねて北口が創業した。北口は佐世保工業高等専門学校時代に教授に「長崎は西の端だが気持ちは頂点を目指せ」と激励された。その言葉の意味を卒業後に深く理解したという。「長崎を拠点に世界で戦う」との意志に満ちた北口の目は、海の向こうを見据えている。

(2013.8.23日刊工業新聞より)

 

 亀山電機は、今後も確かな技術で地元長崎の発展のため、お客様と共に歩み続ける会社であり続けます。


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株式会社亀山電機

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