【03/09公開】【3月9日 日刊工業新聞書窓にて[起業のきっかけ与えてくれた「竜馬がゆく」]の内容でご紹介頂きました】のご報告

起業のきっかけ与えてくれた「竜馬がゆく」

日刊工業新聞に掲載された記事 母校の佐世保工業高等専門学校を卒業するまで剣道やスポーツにばかり集中していたので、ほとんど本を読んだ記憶がない。その習慣と私の人生を変えたのが、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」だ。就職後に友人に薦められて読んだ。巻末の解説だけ読んで感想文を書くような子ども時代だったので、中盤まではなかなか読み進まなかった。だが終盤にかけてペースがあがり、結局1ヶ月で全8巻を読破した。「剣」という共通項目もあって、それ以来すっかり坂本龍馬に憧れるようになった。
 起業したきっかけも龍馬の影響だ。龍馬が亡くなった年齢までに、自分も何か事をなそうと考えたからだ。ただこの本を読むまでは、名前も聞いたことがあるかどうかという程度だった。私の地元であり本社のある、長崎とのゆかりもまったく知らなかった。
 亀山電機という社名は龍馬が長崎で興した「亀山社中」から取った。最初はそのまま社名にしようと思ったが事業内容が分からないので、プラント自動化などの事業を反映し現社名となった。子どもの名前も、息子ができたら「竜馬」と名付けようと心に決めていた。ただ、いざ命名になると字画の関係で妻から横やりが入ってしまったが…。
 土佐を脱藩する場面は心を打たれた。家族も罰せられる恐れがあったにもかかわらず、信念を持って行動したからだ。いまでも仕事で落ち込んだ時は読み返す。初めて読んで私が志を抱いたころを思い出すことができる。4,5年に一度は手に取っている。
 現在は週1冊を目標に読書している。書店に行くと4冊ほどまとめ買いする。経営書2冊と話題の本2冊を選ぶことが多い。あまり長居せずパパッと選ぶ。

〝読み返して“初志”思い出す″

 最近読んだ中では、ジェニファー・L・スコット「フランス人は10着しか服を持たない」が気に入った。米国の学生がフランスにホームステイした先での経験を書いたもの。フランス人は不要なものを買わず、本当に価値あるものだけを残すという。生活のことを書いた内容だったが企業にも通用するはず。早速、実践していくつもりだ。
 経営書は気になった部分を税理士や経営コンサルタントに確認する。また気に入った本は、まとめ買いして当社の幹部に配り、経営方針を伝える助けにもしている。個人的に社員に本を渡すこともある。ただ、私と同じ“幕末好き”が社内にいないのが少々残念だ。

〝海援隊の後追い 海外展開にも力″

 幕末物を中心に歴史小説が好みだが、坂本龍馬を描いた作品は「竜馬がゆく」しか読まないと決めているなど、同書は北口社長にとって特別な一冊。予備知識や読書歴自体が少なかったこともあって「乾いた砂に水が染み込むように吸収した」という。機会があるごとに高知や京都などゆかりの地に足を運ぶほか、長崎市の丸山公園に龍馬像を建造するのにも尽力した。今後は海援隊のように、海を股に掛けた海外展開にも力を入れていく。そのため語学に関する読書も欠かさない。

2015年3月9日 日刊工業新聞]より

 

亀山電機は、今後も確かな技術で地元長崎の発展のため、お客様と共に歩み続ける会社であり続けます。


ページのトップへ戻る


株式会社亀山電機

〒852-8002
長崎県長崎市弁天町3番16号
TEL:095-864-7000
FAX:095-864-7001