【イタリアTurboden社製有機ランキンサイクル発電装置の 保守会社に認定されました】
株式会社亀山電機(本社:長崎市弁天町、代表取締役 北口 功幸、以下亀山電機)は、三菱重工グループのターボデン(Turboden S.p.A. 、イタリア・ロンバルディア州、CEO Dr. Paolo Bertuzzi、以下ターボデン社)と日本市場における同社製有機ランキンサイクル(ORC)発電装置の認定保守会社として契約を締結致しました。
亀山電機は今後ターボデン社との連携を強化することで、同社製品におけるお客様満足の向上を実現して参ります。
※[説明資料1.2]参照
〔参考〕
1. ターボデン社について
ターボデン社はイタリアに本社を持つORCシステムの設計、製造、メンテナンスの先駆的企業です。ORCシステムは、再生可能エネルギー(バイオマス、地熱、太陽熱)、従来の燃料、廃熱(産業プロセス、廃棄物焼却炉、エンジンまたはガスタービン)のような複数の熱源を利用し電気および熱を供給することが出来ます。
ターボデン社はORC発電装置専業メーカーとして35年以上の歴史を持ち、38か国で合計355台の納入実績があります。
2.ORC発電装置について
ORC発電装置は、熱併給発電が可能な閉ループ熱力学サイクルに基づくシステムで、特に分散型電源に適しています。ORCシステムには蒸気サイクルと比較し以下のメリットがあると言われています。
①プラントの柔軟性:広範囲にわたる出力レンジ、一次エネルギー源として様々な熱源の利用が可能、熱源の温度レベルに適した作動流体を採用、発電のみ又は熱電併給の選択が可能、容易なシステム統合機能、アイランドモード機能
②信頼性 高い稼働率(98%以上)、長寿命
〔説明資料1〕
ORCテクノロジー
バイナリー発電装置
ランキンサイクル
ランキンサイクルは、熱を機械仕事に変換する熱力学サイクルです。熱は、蒸発・凝縮を繰り返す作動流体として使用する閉ループに供給されます。作動流体には一般的に水が使用され、世界の電力生産の約85%を提供しています。
一方ORCは水の代わりに沸点の低いペンタン等の有機媒体を作動流体に使用します。
この作動流体は、水よりも分子量が大きく、水と比較してタービンへの流入速度を低く抑え流れ損失が減少するため、ブレードが侵食しないという特徴を有しています。
ORC発電機は、中〜高温の熱油を使用して、蒸発器内の有機媒体を予熱して気化させます(4> 5)。有機媒体蒸気は、発電機に直接結合されたタービン(5> 6)を回転させ、電力をもたらします。
タービン出口蒸気は再生器(6> 7)を通って有機媒体(2> 3)を加熱し、凝縮器で凝縮され、冷却系統(7> 8> 1)によって液化されます。次いで、有機媒体は、再生器および蒸発器にポンプで送られ(1> 2)、これにより閉サイクル動作が完了します。
〔説明資料2〕
地熱アプリケーション
地熱発電への応用例
温泉熱を利用してペンタンを気化させ、ORCタービンを回して発電します。
応用事例