県内の大学生らが「モノのインターネット（IoT）」などを取り入れた子ども向け玩具や、地域活性化などのアイデアを提案する「学生ものづくり＆アイデアコンテスト」が3日、長崎市油木町の市科学館であった。路面電車で長崎を疑似観光できるおもちゃを発表した長崎総合科学大の「しゅがらぼ6号」が金賞を受賞した。
ものづくりを通して作る喜び、使う喜びを知ってもらおうと、ソフトウエア開発などを手掛ける亀山電機（長崎市、北口功幸社長）が主催し、3回目。未来型の文房具などのものづくり部門、長崎を活性化するアイデア部門、二つを合わせた複合部門に、計8件の応募があった。

個人やチームで約20人が発表。出場者や審査員からの質疑応答もあった。「しゅがらぼ6号」は、長崎の街を再現した模型の中で路面電車を走らせると、運転手目線で景色がスクリーンに映り、拡張現実（AR）を生かして付近の観光地が3Dで立体的に現れるアイデアを披露。総合情報学部3年の高橋正剛さん(21)は「プレゼンの自信がついた。今後は玩具の有線を無線にしたい」と、さらに意欲を燃やした。（輔野沙織）
ほかの受賞チームは次の通り。
▽銀賞＝佐世保高専4E　▽銅賞＝納豆（いさはやコンピュータ・カレッジ）▽長崎新聞社賞＝エミリー（長崎県立大）