【12/4公開】【12月5日 日刊工業新聞社様にて掲載していただきました!】
中小企業・地域経済
ベルトコンベヤー予知保全
亀山電機 メンテ効率化システム
【長崎】亀山電機(長崎市、北口功幸社長、095・864・7000)は、ベルトコンベヤー向け予知保全システムの事業化に乗り出す。突発的な故障による生産停止を防ぐほか機械状態を可視化することでメンテナンスを効率化できるシステムとして、2019年度に提供する。ベルトコンベヤーを使っている工場への普及を目指す。
対象機器 拡大狙う
システムは情報分析を得意とするキヤノンITソリューションズ(東京都品川区)など3社と概念実証(PoC)を実施しており、完成は19年2月の計画。完成後は亀山電機の顧客の工場などで実証し、事業化の具体的内容を決める。システムはベルトコンベヤーのモーター部分の振動や温度を検知するセンサー、ベルト表面の摩耗や亀裂状態確認するカメラなどで構成する。センサーやカメラで得た情報はクラウド上で分析し故障につながる予兆を知らせる。ベルトコンベヤーの各部分の状況を分かりやすく表示できるほか、保守作業に適した時期が分かる。亀山電機は工場の自動化(FA) 向け制御装置などの設計を手がけている。予知保全システムについてはコンベヤー分野で実績を積み、他の機器向けも事業化できないか検討する。