【TSR情報 新春2015特集 長崎県版に掲載されました】のご報告
人材の採用育成が奏功し着実に成長
1996年10月長崎市で(有)亀山電機として設立。社名の“亀山”は社長の北口功幸氏が尊敬する坂本龍馬が中心となり結成された日本で最初の株式会社といわれる「亀山社中」の一部をとったもの。
当初は社長一人でプラント設計支援事業をスタートした。その後徐々に社員数を増やしソフトウエアの開発、ホームページ事業、WEB開発事業など事業拡張すると共にIA(インダストリアルオートメーション)、FA(ファクトリーオートメーション)などの各種制御システムの設計・製作・販売やOA(オフィスオートメーション)分野ではITソリューションなどに力を入れてきた。
取引先は地元企業や県内に工場を置くメーカーを中心に営業基盤を構築し、2009年3月期まで順調に売上を伸ばしてきた。しかし20年9月のリーマン・ショックによりその後の2期は当社もその影響を受け、創業以来の減収に転じた。
その頃から、これまでの事業モデルを見直し、国内大手メーカーとのパートナー契約を結ぶと同時に、世界的な大手メーカーであるドイツのシーメンス社(ソリューションパートナー認定)、リタール(パートナー制度ゴールド認定)などとの関係も強化、これまで自社で蓄積してきたWEBのノウハウと大手経営コンサルタント船井総研の協力により制御設計専門サイト『海外仕様 制御設計.com』を開設、電気設計技術者が海外仕様の制御盤設計で知っておくべき知識など、当社で実績豊富な制御システムのノウハウをインターネット上で公開したことで、全国大手メーカーの技術者などからのサイトへのアクセスが伸び、全国の大手メーカーからの受注に繋がった。
さらにシーメンス製品の制御設計の技術相談サイトとして『シーメンス 制御設計.com』、EPLANを使用した電気設計を実践するために技術情報サイト『ePLAN 電気設計.COM』などのサイトを次々に立ち上げ、アクセス数の増加により営業窓口が拡大、24年3月期以降増収増益を続けている。
このような事業展開が可能となったのは人材の採用と育成が計画通り進んだため。当社の経営理念の根幹は「社員と家族の幸せを通して社会に貢献する」。幸せになるためには利益、品質、最高の技術、適正な価格、信用信頼、継続的な発展が会社には必要で、これを達成するために当社では理念設計、採用設計、教育設計には最も力を入れてきた。結果、現在の従業員数はパートタイマー、契約社員を含め92名と従業員規模では地場大手に成長。
幕末の動乱期に日本のあるべき姿を唱え実行していった坂本龍馬を師と仰ぎ、亀山社中があった長崎に本社を置き、様々な営業施策を打ち出し全国へ販路を拡大。2014年年9月には全国中央会の『中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業』に採択され、補助金によりプラント監視とプロセス制御を拡張し、設計時と稼働時の性能評価・分析を視覚的に表現するシステムを開発している。27年3月期売上は9億円とさらに増収を見込んでおり、数少ない地場成長企業の一社として注目されている。
亀山電機は、今後も確かな技術で地元長崎の発展のため、お客様と共に歩み続ける会社であり続けます。