【9/12公開】【9月2日 日刊工業新聞様にて掲載して頂きました】
▼シーメンス製配電システム
亀山電、外資に拡販 IEC規格対応
【長崎】亀山電機(長崎市、北口功幸会長兼社長)は、低圧の分電盤やモーター制御盤の販売で、企業の国際電気標準会議(IEC)規格への対応ニーズを取り組む。主に外資系メーカーの国内工場での需要に対応する。
独シーメンス製装置(写真)を自社で設計、製作できる強みを生かす。2024年度に1号案件を受注できたことから、26年度に2社3セットの新規受注を目指す。
拡販するのはシーメンス製のプラント向け配電システム「SIVACON S8」。定電圧の開閉器と制御装置に関する規格「IEC61439」に適合するシステムとして販売する。
亀山電機は21年、シーメンスから日本で初めて同システムの製造販売認定を受けた。当初は海外での日本企業の需要を想定したが、外資系企業が日本で採用する動きが見込めることから営業範囲を広げる。
1号案件は外資系の化学素材メーカーから受注した。顧客自身のグローバル基準を日本でも満たす目的で、国内で同システムを製造できる亀山電機に発注したという。12月に国内工場に1セットを納入し、25年度にも1セットを納入予定。
亀山電機は工場や産業用設備の自動化支援を主力とする。海外メーカー製品の取扱いに強みを持つ。